猫ちゃんの口臭、気になりませんか?

「魚臭い!」「腐った臭いがする」「アンモニアの臭いがする」など猫の口臭にはいろいろな種類があります。

口臭は、歯に溜まった歯石や、歯茎の炎症などが原因かもしれません。

猫の口臭を解決するには日々のケアが重要。

歯石がひどくなると、全身麻酔をかけて歯石を取ることになるので猫の体にも金銭的にも大きな負担です。

猫の口臭予防には、ハミガキを習慣づけるのが一番。

しかしハミガキは嫌がる猫もいます。

この記事では、猫の口臭がひどい「魚臭い・アンモニア臭」の原因と解決法について、詳しくご紹介してきます。

猫の口臭の原因(魚臭い)と解決法

「今日のフードは魚じゃないのに、猫の口が魚臭い」猫が膝に乗ってきて、あくびをするとモワっとした口臭に思わず顔をそむけてしまうことってありますよね。

猫の魚くさい口臭の原因で最も多いのは、口の中に残った食べカスや歯石です。

ウェットフードを習慣的に与えている場合、あのトロッとしたお肉やお魚が歯にべったりとくっついてしまいます。

こびりついた汚れは蓄積していくことによって石化。

石化した汚れはやがて歯石となって、猫の歯にこびりついてしまうのです。

歯石は口臭の原因だけではなく、歯周病や歯肉炎、口内炎や虫歯など、数多くのお口トラブルの原因にもなります。

症状を悪化させる前にきちんと対策を取っておく必要がありそうです。

猫の魚臭い口臭の原因を解決する方法は5つ。

  1. ドライフードを歯石ケアに変える
  2. 歯磨きを習慣づける
  3. 水をしっかり飲んでもらう
  4. 歯石予防ができるおやつを与える
  5. 飲み水に混ぜるタイプの口臭ケア用品を使う

歯石ケア用のドライフードは、粒が固めに出来ているので、猫がよく噛んで食べるように作られています。

  • よく噛むと唾がたくさん出てくる。
  • 唾液が出てくると口の中の食べカスや歯石の要因になる雑菌を洗い流してくれる。
  • 雑菌を洗い流してくれるので。口臭が減る。

という訳です。

歯磨きの習慣を付ければ猫の口の汚れが落とせるので、口臭の解決方法としてベストです。

猫の歯磨きとしては、ガーゼを指に巻き付けて歯の表面をゴシゴシと優しく拭き取ります。

ペットショップでは、猫用ハミガキ専用の商品も販売しています。

しかし、猫は口を触られることをとても嫌がります。

そして成猫になってから歯磨きを習慣づけるのはとても難しいことでもあります。

これから猫を飼おうと考えている方は、ぜひ、子猫の頃からガーゼを使った歯みがき方法を習慣づけてください。

猫の歯にびっしりと歯石がこびりついてしまった時には、動物病院で全身麻酔をかけられて歯石を取ることになります。

たかが歯石取りといっても猫の場合は入院して行われるので、金銭的な出費もかなり大きくなります。

私が受けた獣医さんからのアドバイスは「麻酔は猫の小さな体にはかなりの負担ですし、リスクもあるのでできれば家庭でしっかり予防をして下さい」というもの。

猫の体調と金銭的な負担を考えると、子猫の頃からの予防歯科が大切なのです。

猫の口臭予防には、お水を飲むこともとても大切です。

猫ちゃん、お水をちゃんと飲んでいますか?

猫は一日16~18時間も寝ると言われています。

寝ている時間が長くなれば、水を飲む量も少なくなってしまうので、お口の中に雑菌が長くとどまってしまいます。

猫を無理に起こしてまで水を飲ませる必要はありませんが、猫が「水っておいしい」と思える工夫をほどこしてあげるといいですよ。

たとえば、自動給水機などは、ろ過器が搭載されているので、いつでもキレイでクリアなお水を用意することができます。

自動給水機は音もそんなにうるさくないので、おすすめです。

お水をたっぷり飲んでくれれば、猫の口臭の原因となるお口の汚れを洗い流してくれますよ。

お水に混ぜるタイプの口臭ケア用品もおすすめです。

お水に混ぜるタイプの口臭ケア用品は、水に数滴たらすだけで味もニオイも変化がないので、猫も嫌がらず飲んでくれると思います。

水に混ぜるタイプの口臭ケア用品は、手軽でコスパもよく、魚が腐ったような猫の口臭対策にも一役買ってくれます。

魚臭い口臭に悩んでいる飼い主さんは試してみる価値がありますよ。

猫の口臭の原因(腐った臭い)の解決法

猫の口臭がひどくなると「近くに寄っても臭い!」と感じるくらい臭います。

歯石を放置した結果、歯周病や歯肉炎にまで進行した猫の口の中のニオイは、まるで腐った何かが口の中に入っているような、鼻をつまむほどの強烈なニオイです。

ここまでひどくなってしまったら、もう獣医さんに助けてもらう以外に方法はありません。

歯周病や歯肉炎は、放置すればいずれ歯を失うことになってしまいます。

3歳以上の猫の8割近くが歯周病といわれているそうなので、解決方法としては、歯磨きを習慣づける以外に方法はないと言えます。

しかし、歯周病がひどい場合、歯茎が膿んでしまうことがあります。

膿んだ歯茎に触れようとすれば、猫は怒って噛みついてくるかもしれません。

猫を飼っている方は、一年に1度、定期健診を兼ねて予防接種のために動物病院に行っていると思います。

ここは大人しく獣医さんのアドバイスに従って、適切に処置をしてもらった方が良いと思います。

そうすることで、いち早く腐ったような口臭の猫ちゃんから開放され、スキンシップも楽しくなりますよ。

猫の口臭の原因(アンモニア)の解決法

猫の口からおしっこのようなニオイがする。

これはかなり深刻な状況といえます。

猫は寝ている時間がながいので、水分不足になりがちです。

猫に必要な1日の水分量は、20ml~40mlほど。

きちんとお水が飲めている猫は、トイレの回数も適度にあるのでいいのですが、猫は腎臓の病気になりやすい生き物なんです。

腎臓の病気を患っていると、血液の中でおしっこが巡回してしまい、お口からアンモニア臭がしてくるのです。

人間であっても、便秘の方からは独特な口臭がしますよね。

猫も人間と同じ。

おしっこの回数が少ないと、体の中でおしっこが濃くなってしまい、血管の中を循環することで、口臭として出てきてしまうのです。

水分補給が少ない→おしっこが濃くなる→血管の中でおしっこが循環する→口臭というループに陥ります。

アンモニアのような口臭の解決法は、やはり猫がお水をしっかり飲むことが大切だと思います。

猫の吸水場所を一か所と定めず、家の複数の場所に新鮮な飲み水を置いてあげましょう。

給水場所がたくさんあることで猫がどこでも水を飲めるようになります。

水分補給は熱中症対策にもなります。いろんな場所に水飲み場を作ってあげましょう。

あとは、獣医さんに相談して適切な処置を受けるのが一番です。

腎臓の病気にはさまざまなタイプがありますので、動物病院で採血をしてもらい判断をゆだねましょう。

猫の口臭を予防するには

猫ちゃんの口臭の予防には、子猫の頃から口に触れることに慣れさせることが大切。

口に触れることに慣れてくると、歯磨きを嫌がらないようになります。

私の飼っている猫は保護猫なので、元野良猫に歯磨きの習慣を付けるのは無理でした。

定期的に獣医さんに診てもらい、アドバイスを受けるようにしています。

歯石ケアのフードやおやつを与えるのもとてもいいと思います。

しかし歯石ケアフードを丸飲みしてしまう猫もいるので、価格が高い割には上手くいかないということもあります。

口臭の原因を減らすために一番簡単な方法は、水をしっかり飲んでもらうこと。

私は、猫の水飲み場をリビング、廊下、和室に1つずつ置いています。

お水を飲めば、猫のお口の汚れも洗い流せるし、猫に多い尿路系の病気の対策にもなります。

猫の口臭の原因を突き止めてニオイ対策を!

猫の口臭の原因は、歯に溜まった歯石や食べカス、歯周病や歯茎の炎症など、さまざまです。

歯磨きを習慣づけたり、お水を飲んでもらう工夫をしたり、歯石ケアのフードやおやつを与えたり、水に混ぜるタイプの口臭ケア用品を使うなど、今からでもできるニオイ対策はたくさんあります。

でもどんなに対策をしても、猫の口が臭くなることはあるでしょう。

こんな時には獣医さんに相談です!

猫の口臭は、専門家に診てもらって分析してもらうのが一番。

歯石がびっしりと溜まってしまったり、歯茎の炎症がひどくなっていたら、適切な処置が必要です。

全身麻酔をかけられて、歯石取りをされる愛猫の姿は、胸が締め付けられる思いですよね。

金銭的にもかなりかかってしまうので、そうならないためにも、早い段階で猫の口臭ケアに力をいれて、しっかりと対策をしましょう!

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